■工作室(製作 1)■ (1)主翼・胴体の組立−2

■主翼・胴体の仕上げ■
主翼と胴体の接合面の仕上げ作業です。
ランナーの跡や接着剤のはみ出しの除去などを行い、接合面をスムーズにします。

カッターやヤスリ、荒目のサンドペーパーなどで荒仕上げをし、細目のサンドペーパーで仕上げます。
接合面が目立つときは、パテ盛りをすることも必要となります。

ランナーの跡を除去(左)

大きな段差は、カッターの刃を立てて削る(右)


■サンディングプロック
適当な大きさに切った、固めのスポンジに、耐水ペーパーを両面テープで巻いて貼り付けたものです。#800(荒目)、#1000(細目)、#1500(仕上げ)を作ってみました。要所要所で使用すると、サンディング作業がとても楽になります。特に翼のサンディングは、主にエッジ部分だけですから、サンディングブロックを使うと良い結果が得られます。簡単に作れますから、ぜひ試してみて下さい。

耐水ペーパーがけは、水を付けて、研磨カスを洗い流しながら行います。力を入れず、こする回数で研磨量を調節するようにするのがポイントです。

■水平尾翼の取付け
水平尾翼はエッジのバリをとり、胴体に接着します。片翼ずつ順に接着していきます。
まず最初は翼側に接着剤を塗ります(接合後、接着剤がはみださない量を塗布することが肝要です)。差し込み舌状部はこころもち多めにします。機体側は、差し込み舌状部が挿入される穴部分に「さらさら」の接着剤をたっぷり塗布し、間をおかず翼を差し込みます。

●水平尾翼取付けの調整
大抵の飛行機の水平尾翼は、垂直尾翼と直角に交わっています。零戦とスピットファイヤーも同様ですから、平らな板の上などに置き、接着剤が硬化するまで、繰り返し直角を確認・調節します。

念のため、「さらさら」接着剤を水平尾翼接着面に流し込み、接着強度を高めました。