■工作室(製作5)■  (3)完成まで

■塗装
窓やライト類、機首エンジン冷却口、前照灯部分にマスキングをして塗装に入ります。白が基調なので、最初にグンゼのスプレー缶のベースホワイトを塗って、その後全体を水性白色で塗りました。パッケージの箱絵を参考にグリーンと黒のライン塗装としました。箱絵では風防の前は白色でしたが、全体的に白ばかりで淋しかったのでグリーンを塗ってしまいました。
パターンは違いますが、たしか初期のチェロキー140では、この部分も塗装してあったような記憶があります。こういう軽飛行機では、夢の自家用機として、実機そのものではなく、自分の好きな塗装をするというのも面白いのではないでしょうか。
 
デカールは、垂直尾翼附近や翼端などカーブの部分に自信がなかったので使用せず、塗装とすることにしました。ただし、胴体側面の黒色ストライプは機首部に「CHEROKEE」のロゴ入りなので、この部分だけはとデカールをと思ったのですが、いざ貼り付けの段で、水に浸したら(デカールが劣化しており)ジクソーパズル状になってしまい、こちらも塗装となってしました。残念ながら「CHEROKEE」のロゴは省略です。機体番号は、こんどは注意深く、温湯に浸したところ無事に貼ることができました。

■スタンドアーム
前回までと同様の構造ですが、パイプは3ミリ□の真鍮角パイプを使用し、黒染後黒色塗装をしました。

■スタンドベース
10×5センチ角(厚さ10ミリ)の飾り台に、3×10ミリの桧棒で作った枠を継ぎ足し、電池の直径(単3=約15ミリ)に合わせて、飾り台側を約6ミリ掘り下げました。上面に、3ミリのアガチス材の細長い板を貼り、スタンドの木ねじ止め用の厚さを得ています。底板は、3ミリ厚のベニヤ板です。底板にフックを付けて、木ねじ等を使用しなくても簡単に脱着できる構造となっています。
●飾り台の掘り下げが面倒な場合は、糸鋸で電池の大きさに切り抜き、上面に3ミリ厚のアガチス(加工が楽。DYIの店で入手が容易)板を貼るという方法があります。

■スイッチ・電池ホルダー
ここでは、メインに6P、着陸灯用に3Pの小型スライドスイッチを使用しました。電池ホルダーは、市販の電池ボックスを内蔵できるスペースがありませんので、ベルポレンという低発泡のプラスチック板に銅テープを貼り、両面テープで本体に固定しています。
スイッチや配線の固定は、ホットメルトグルーガンを使用するのが簡単です。スライドスイッチは両側面が開口しているので、接点部分へのはみだし防止にマスキングテープでカバーしておく必要があります。安直な方法で美的にはひどいものですが、機能的には問題ありません。配線は『工作室』(第4「百式司偵)を参照下さい。

■スタンドアームの取付け
モーター等のリード線をスタンドアームに通し、スタンドベースに合わせて、進行方向、水平、垂直を調節してエポキシ接着剤と木ねじを使ってしっかり固定します。

■パイパーチェロキー140
の完成
(車輪は差し込むだけです)