■工作室(製作9)■  (3)主翼の取付け

■エルロンヒンジの補強
エルロンはきゃしゃなヒンジで浮くように取り付けられます。このままではわずかな力で折れてしまうので、0.6ミリφ黄銅線で作り替えました。
0.6ミリφの黄銅線をZ形に曲げたものを使用します。翼下面のヒンジの基端部に0.7ミリのドリルで穿孔しておき、もとのエルロンヒンジを、翼下面に合わせてニッパーで切り取ります。切り取られたヒンジの跡に、黄銅線の太さに合わせた溝を彫り、黄銅線を瞬間接着剤で固定し、エポキシ接着剤かエポキシパテで、肉盛り整形を兼ねて補強します。エルロンの、もとのヒンジ取り付け穴を0.7ミリドリルで貫通させ、黄銅線で作ったエルロンヒンジに差し込みます。エルロン下面に突出した黄銅線は、ニッパーを押しつけるようにあて、極力黄銅線が突出しないように切断し、瞬間接着剤で固定します。

■スタンド・アーム取り付け部の工作
主翼中央部の下面がほぼ平面なので、1.2ミリプラ板を補強に使いました。スタンド・アームの穴と、ネジ止めの穴があくセンター部分を二重にしてあります。
スタンド・アームを取り付ける穴をあける際、ガイド穴用の治具を使ってみました。この治具はひのきの平棒の間に、内径2ミリφの真鍮パイプを所定の角度を付けて挟んだだけのものです。もともとは、スタンドアームをスタンドベースへ取り付ける際のガイドなのですが、本機のような、下面が平らな機体にも使用することができます。今回のスタンドは、「ニッポン号(第6回)」と同じデザインのものです。機体が大きいため、スタンド・アームも同様に3ミリ角の真鍮パイプを使用しました。

■主翼の取付け
この機には主翼付け根にフィレットがないこともあってか、主翼の取り付けは、カンザシを用いないで、胴体側面と主翼付け根部の面と面だけで接合されます。
キット通りに組み立てるなら、主翼と胴体の付け根に隙間がほとんどできません。地上姿勢のキットなので上反角の不足が気になりましたが、仮組してみたところ「飛行姿勢」にはちょうど良い感じす。左右翼で角度が若干違うようですが修正できる範囲なので、このまま接着することにしました。地上姿勢では上反角がすこしオーバーすぎるのではないかと思われます。

■胴体中央下面部品
 の取り付け

各モーターは並列接続として、1.5Vで回すようにしました。適当な長さのリード線をセットし、胴体中央下下面部品を接着します。所定の位置に組み込んで、さらさら接着剤を流し込んで固定しました。