■工作室(製作20)■  (2)モーターの取付から完成まで

■モーターの取付
モーターのマウントへの固定は合成ゴム系の接着剤で固定しました。プロペラ軸の出る穴は3.5ミリ径に拡大してあります。
★モーターの固定時には、プロペラ軸がその出る穴の周囲との接触していないことの確認や、接着剤がモーター軸部にはみ出さないよう注意する必要があります。トルクの小さいモーターなので、ちょっとした負荷がかかっても廻らなくなります。モーターの取付後、プロペラを仮に付けて、軽く息を吹きかけてスムーズに空転するようならOKですが、かなり強く吹きかけなければだめなときは、一度モーターを外して再調整します。この他に、軽く廻らない原因として、プロペラジョイントのモーター側の長さの調節の不適で、ジョイントがモーターに接触していることがあります。

■エンジン部の取付
主翼を左右胴体パーツに接着し、胴体内側からコードを通して、モーターの端子にハンダ付けします。(スタンドへのコードとの結線は、左右胴体の結合時に行います。)
★左右胴体の結合時にスタンドへの電源コードと結線しなければならない多発機では、モーターの元の短いリード線は除去して、新たに長いリード線に付け替えたほうが作業が楽で、断線や接触不良の危険も少なくなり安心です。このとき、コードの結線前にどちらの極に+・−をつなぐかを、プロペラを仮に付けて実際に回転方向を確認し、配線の色を統一しておくのがベターです。

■胴体左右の結合
左右のモーターは並列接続として、電源も単4×2を並列1.5Vで駆動するようにしました。左右のモーターからのリード線と、スタンドへのコードを結線し、再度モーターの回転を確認し、左右の胴体を張り合わせます。
垂直尾翼を取り付け、レーダーポッドや増槽を準備しました。あとはキャノピーを取り付ければほぼ土台の完成ということろです

■スタンドの組立
写真左がスタンドの外部パーツで、中が電源関係のパーツです。スタンドの外部パーツは、スタンドベース、底板、ゴム足、スタンドアーム、スタンドアーム基部、基部取付木ねじです。スタンドアームの機体・アーム基部への固定は、瞬間接着剤を使いました。スタンドベース内部の電池ホルダー部は、接点材に銅テープを用いて、プラスチックの板に貼り、それをクッション性のある両面テープでスタンドベースに固定して、電池との接触状態を調節しています。

スイッチの固定は、両面テープ、ホットメルトグルーを併用しています。スイッチの周囲をマスキングテープを数回巻き付け、グルーがスイッチの内部に浸入しないようにしておき、スイッチ両端のネジ止め部をスイッチ取付穴に合わせて曲げて(このとき、スイッチのノブがスタンドベースのノブ穴のセンターにくるように左右の曲げ具合を調節)、スイッチを挿入します。
■内部の配線
先にコードの色と極性を決めておいたので、モーターからの赤コードを、スイッチを介して(+)極に、黒コードを(−)極にハンダ付けしました。赤コードが若干短かったので、銅線に赤のエンパイヤチューブを被せてスイッチ側から引き出しています。

プロペラを取り付けて完成です。
塗装は、全面オリーブドラブで国籍マークもないいかめしいものにしました。
製作後記:キャノピーがその形態上、前方・左右と三分割されており、加えて胴体とピッタリせず、この部分の組立、整形が面倒でした。またモーターの取り付けで、接着剤が糸をひいてモーター軸にからまったらしく、最初はまったく廻ってくれませんでした。