■工作室(製作48)■  (1)各部の組立て

フォッケウルフ
Ta-154 夜間戦闘機
PIONEER2 1/72


トルコの「POINEER2」というあまり聞き慣れないメーカーのもので、キャラメル箱入りです。パッケージ、キット構成、説明書のそれぞれがとてもラフな感じのものです。
取説の指定する部品番号が、本体には見当たりませんでしたが、部品点数が少ないため、取説のイラストだけを頼りに容易に組み立てられます。

■脚部の工作
胴体前部の前脚、エンジンポッド下部の主脚の扉を、それぞれ所定の位置に貼り付け、引込み状態にします。
前脚(ノーズギア)の扉(カバー)を収める窪みが扉の厚さより浅いため、このままでははみ出してしまいますが、取り敢えずこのまま所定の位置に貼り付け、左右胴体を結合してから削って、胴体表面に合わせることにしました。

■エンジンポッド
左右2個のエンジンポッドを組立て、主翼への接合部に、モーターからのリード線を通すための開口部を設けておきます。
 

■配線用の開口
エンジンポッドと同様に、主翼の下面と胴体にもモーターからのリード線を通す開口部を設けておきます。
胴体の開口部は、スタンド・アームの取付け作業を行うときに利用するため、出来るだけ大きな穴としました。
主翼下面には、左右のエンジンポッドの付く位置と胴体との接合部の3箇所に設け、また胴体は左右部品を仮り組みして、主翼との接合部に開口します。方形の穴を開けるとき、開口位置のガイドとして、マスキングテープで縄張り状に覆って行うと、周囲へのダメージをも防ぐことができます。
主翼に関しては、コードの配線のためだけの穴なので、接合部の位置を合わせて開口すれば、5〜10ミリ径程度の穴でも十分です(ここでは、エンジンポッド取付後に配線するため、大きめの開口としました)。

■主翼の上反角
左右翼一体の構造なので、このまま組み立てると翼端が垂れ下がった状態になり、飛行姿勢にはそぐわないので、上反りに修正します。2ミリ径の真鍮パイプを叩いて平たくしたものを適度に曲げて、主翼上側部品に取り付けて強制的に修正しました。なお、この上反りは、モデルの場合、写真などで見る実機より多少オーバー気味にすると、精悍な感じになるようです。 【同じ工作:OV10 ブロンコPBY カタリナ
主翼上下の結合に際しては、上側部品を上に反らせたことにより、上下部品の長さが合わなくなるため、下側を中央部で2分割して、翼端側を基準に左右別々に上側部品に接着しました。

■エンジンポッド
   の取り付け

開口部を大きくして、配線は後からでも出来るようにしたので、先に主翼とエンジンポッドを結合しました。

■胴体の組立て
コクピット部品と水平尾翼を挟み込んで左右の胴体部品を結合します。肉厚でかなり頑丈なので思い切り縛り上げても変形しませんでした。