■工作室(製作7)■  (3)完成まで

■モーターの固定
胴体左右の接着に先立って、モーターを所定の位置にセットしてみて、プロペラジョイントのセンターがとれていることを確認します。OKだったら、モーターを少量の瞬間接着剤で、先に成型した胴体片側のモーターマウントに接着します。反対側の胴体に小豆大のエポキシパテを付けて、モーターを挟むようにして、胴体左右を接着します。


■下地の完成
胴体左右の接着が終ったら、主翼下面のスタンド・アーム取付け孔からモーターのリード線を引き出し、主翼を接着します。
力強く上昇していく雰囲気を出すため、主翼の上反角は少し多めにしました。テープで上方にややひっぱりぎみに保持し、接着剤の硬化を待ち、できた隙間は、アルテコで埋めて修正ました。
   

●塗装について●
塗装は、「飛燕」の初心者なのでやはり銀色がベースの方に心が動かされ、キット説明書の「飛行第17戦隊 レイテ島 昭和19年」の方にしました。まず下塗りとして、全体にグンゼのMr.サフェーサー・グレイタイプを軽く吹きつけ、次に、方向舵、補助翼など動翼の明灰白色(グンゼ・H-62)、また、主翼中央部前縁の敵味方識別のオレンジイエロー(同・H-24)を塗ってマスキングしておき、スーパーシルバー(同・159)で全体を塗りました。あとは、仕上げとして、暗緑色(同・H-60)で迷彩です。
仕上げであり、しかもフリーハンドの塗装なので一発勝負。息を止めて神経を集中、最初は順調にいっていたのですが、しかし、途中、ブッとやってしまい、あとは「やけのやんぱち、日焼けのナスビ……」ということで、”ブッ”の部分に合わせて塗装を進め、結局、説明書指定の迷彩とはかけ離れてしまいました。物資欠乏あたりまえのわが軍隊でも、時には塗料ぐらいたっぷりあることだってある、ということで納得することにしました。
小物は爪楊枝でささえます。脚カバーは先端を少し切り取り、瞬間接着剤でかるく固定。
脚収納部のマスキングで、横着してティッシュを濡らしてつめてみましたが塗装後、ひっついて、はがすのに一苦労しました。やはりていねいにテープをつかうべきでした。

完成した「飛燕」
この角度でみると、離陸上昇中のスタイルもなかなか良いものです。