■工作室(製作30)■  (4)完成まで

■主翼と胴体の結合
尾灯からのリード線を結線して、点灯を確認後、モーターへのコードを機首のカウリング取付け部から導き出して、主翼と胴体を結合し、クリアーパーツのランナーから削り出した尾灯のコーンとキットパーツの翼端灯を接着します。

■塗装
全体にグレータイプの下地塗料を吹き付けて、サンディング後の表面仕上げの手抜きをカバーしています。機体の塗装は、キットのパッケージのように南方の陸上基地での迷彩としました(パターンは取説の指定とは少し変えています)。また、取説では下面・上面の迷彩とも混色で指定してありましたが、迷彩の薄緑だけを混色としてあとはMr.カラーの三菱系標準色(暗緑色、グレー)を使いました。

●LEDを使用したので、電源は3V(乾電池2本直列)が必要ですが、使用したモーター(頒布所のもの)は、フライト・ポジションモデルとしては3Vでは高すぎます。電源を2系統にするのは無駄なので、モーターには3Vから電圧を下げて供給することにしました。(電圧降下にはダイオード(1S1588=30V/120mA)を2個直列につないだものを使用。)【参照: 電源電圧を下げる方法

■カウリングの取付け
モーターへのコードのプラス側に前記電圧降下用のダイオードを挿入しモーターと結線します。回転テストの後、排気管を取付け、カウリングを胴体に接着して完成です。

●塗料の変更について
製作30回を節目として、塗料を水性(グンゼのHシリーズ)から、溶剤系(Mr.カラー)に変更しました。水性塗料は、プラモ再開にあたって、水で筆が洗えるという簡便さに惹かれて使い始めたものの、ひとつ納得がいかないままズルズルと使い続けてきたものです。あるとき、お店で水性の目的の「色」が切れていたため、一時しのぎで溶剤系を購入したところ、むかし慣れた使い勝手、やはりこちら……と、切り換えるチャンスをうかがっていました。今回全面に使用して、相変わらずシンナー臭には閉口ですが、塗料の喰い付きが良く、塗装後数時間もするとサラサラに乾くなど、いままでのなんとも云えないモヤモヤ感がなくなった感じです。

完成した1/48の零戦52型。

製作後記: LEDの搭載に於いて、各色寄せ集めのものにもかかわらず、負荷抵抗を調整せず同じものを使ったため、赤・緑・黄の明るさがまちまちで、また全体的に暗く、不完全なものになってしまいました。今後、LEDの種類を変えたり、テストベッドを製作して輝度を確認しやすくするなど、明るさを揃える方策をしっかり講じたいと思います。