■工作室(製作33)■  (1)エンジン部の工作

グラマン F-7F
タイガーキャット
アオシマ 1/72


前回の「Fw-189」に続いての、アオシマの同じシリーズの「F-7F」という、すこしマニアックな機種です。同様に古いキットですが、「フライト・ポジション」にするとけっこう見られるものになりそうだったので、手をつけてみました。

●エンジン部の工作●

エンジン部分は、カウリング前面にエンジン模様をモールドした単純なもので、プロペラの取付けは、プロペラに設けられた軸をカウリング裏側から片方に穴のあいた円柱状部品で固定するものです。
モーターは、内部に余裕があるのですが、取付けを簡単に済ますために、4ミリ径を使いました。

■モーターマウントの取付け
従来ならプロペラ・ジョイントが通過できる程度の穴をあけ、裏面にマウントを設けるのですが、プロペラスピナーがややおおぶりで、カウリング前面の厚さが5ミリ近くあるので、この厚さを利用することにして、前面からモーターマウントが設置できる4.8ミリ径の穴をあけ、モーターマウントを取り付けました。マウントは表面から瞬間接着剤を流し込み、裏側に突出している部分をエポキシパテで固定しました。

   
■プロペラ軸の取付け
プロペラ軸がスピナーの先端から伸びているという、今では珍しい構造です。今回のプロペラ軸取付部を設ける方法は、プロペラ止めパーツの軸穴を貫通させて軸に挿入し、その周囲をエポキシパテで埋めるというものです。結果、プロペラ止めパーツはスピナー後端から2ミリ弱の深さまで入り込みます。もう少し深くと予想していたのですが、この程度でよしとして元の軸を切除し、1ミリ径のアルミパイプをプロペラ軸として植えました。軸穴の穿孔は、(慣れというのは有難いもので、不器用な自分でも)ドリル径0.5〜0.7〜0.8〜1.0のステップで一発OKでした。

■モーターの組込み
モーターは塗装後に組み込みました。
まずプロペラ軸を3〜4ミリにして、ジョイントもそれに合わせて長さを調節しておきます。一度モーターをマウントに挿入し、プロペラを付けてみて、モーターのマウントへの挿入深度と回転具合を確認します。モーターの固定は、モーターのボディーに合成ゴム系接着剤を薄く塗布し、接着剤が回転軸に付着しないようにマウントに静かに挿入し、プロペラを取り付けて、モーターの位置決めをし、軽くプロペラが回転するのを確認してから、接着剤の硬化を待ちます。