■工作室(製作38)■  (2)完成まで

■主脚部の工作
主脚を引込み状態にしますが、このキットの脚カバーは、手を加えることなく、あっけないぐらいに、ピタリと所定の位置に納まりました。先の零戦(工作室第30回)もそうでしたが、この時代のものは、キットの開発に於いて、脚引込み状態にすることも考慮しているものと思われます。

■破損し易い部分の金属への交換
例によって、破損し易い部分は金属に交換します。本機では機銃とピトー管、アンテナを交換しました。【参照:製作第30回「零戦52型」】

●電飾の工作●
■翼端灯の取付け
このキットでは翼端灯はクリア部品ではなく、位置がモールドされているだけで、加えて翼端部が上下貼り合わせではなく、一体化されてソリッドとなっています。一見面倒な工作になりそうですが、意外に簡単です。
1ミリ径の光ファイバーで導光することにしました。作業は、翼端灯の位置を切り取り、下面になるほうに細い棒ヤスリの丸で光ファイバーを通す溝を掘り、そこに光ファイバーを埋め込むだけです。上下部品を接合してから、エポキシパテで溝を埋めて整形すれば完成となります。
 

■尾灯の取付け
こちらも、尾灯がモールドされているだけなので、その部分を切り取り、光ファイバーの通る溝を設けます。

■翼端灯、尾灯のカバー
最初は、クリアパーツのランナーか、透明プラ板で作ろうと思っていましたが、もっと簡単にということで、エポキシ接着剤を使うことにしました。翼端灯、尾灯の位置の片側にセロテープなどを貼り、そこにエポキシ接着剤を流し固めるというものです。
使用したのは高透明度の「セメダイン・エクセル・エポ(10分型)」というものですが、比較的粘度が高いので、所定の面積より多少広く流すだけで厚みが確保できます。硬化したらテープを剥がし、ヤスリで大雑把に整形して、耐水ペーパーで水をつけながら磨き、コンパウンドで仕上げます。A・B剤の攪拌時の気泡が整形したものに残ってしまいますが、そう目立つものでもないのでこれで「よし」としました。エポキシ接着剤は黄変が心配ですが、メーカー品でもあるし、また「ガラスにも使える」という触れ込みを信用しました。

主翼と胴体を結合し、下地処理の手抜きをカバーするため、白色の下地剤をスプレーしました。キャノピー部分は、窓枠にも下地剤が塗布されると厚ぼったくなるため、枠部分に先に機体内部色を塗ってから、更に重ねてマスキングをしました。なお。キャノピー前後の固定部で胴体と接する部分はにだけは整形も兼ねて下地剤をかけています。

主翼内側前縁の敵味方識別帯は、先にオレンジイエローを塗って、マスキングしてから、胴体下面の塗装をします。

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完成した紫電改 

製作後記:1/48単発シリーズ5機目となり、すこし慣れっこになったためか、LEDの搭載時のテストを怠り、配線のミスを主翼と胴体の結合後に発見するやら、光ファイバーを介するときには使用しないはずのものを使ってしまい、左主翼翼端灯の点灯がほとんどわからない状態になるなど、電飾に関しては、第30回の「零戦」以上の失敗作となってしまいました。