■工作室(製作41)■  (2)完成まで

■主翼の取付け
左右胴体の結合の前に、胴体に主翼を取り付けておきます。本機は片持ち式主翼で、両翼にエンジンが付いており、更に翼端に重いタンクがあるので、地上ではの主翼はだらんと垂れ下がった格好です。キットもその状態を再現しており、このままで飛行姿勢というのはいささか無理があるため、上反り気味に修正しました。
 
左右の胴体をテープでがっちりと合わせて主翼を接着し、板の上でむりやり上方に引っ張るようにして接着剤の硬化を待ちました。主翼の付け根部分の上反りはある程度補正できたようですが、外翼部分の垂れ下がりが目立ち、ガルウイングのようです。このままで行こうとも思ったのですが、肝心のところなので、左右胴体を結合し、風防を取付けてから、ドライヤーで加熱修正してみました。ちょっとオーバーになってしまいましたが、飛行姿勢にふさわしい精悍な感じが出たようです。
 

■スタンド・アームの取付け
左右の胴体を仮リ結合して、胴体下面にスタンド・アームの取付け穴を開けます。開孔箇所が曲面なのでドリルが滑りやすいため、周囲の防護のためマスキングテープを貼ってその上から穿孔しました。
スタンド・アームの胴体への固定面を、胴体内部の形状に合わせて切り取り、合成ゴム系接着剤で接着し、プラ板で補強しました。スタンド・アームは胴体の片側にだけの固定となりますが、小さいモデルなのでそこそこに補強しておけば、取付け強度は問題なさそうです。

 
■左右胴体の結合
左右モーターからのコードを並列接続で結線し、スタンド・アームから導き出して、左右の胴体部品を結合します。胴体の結合部分を整形し、風防を取り付けます。風防のマスキングは、フロントガラスは取付け後でも可能ですが、胴体側面は主翼がじゃまになるので先にやっておいた方が良いようです。

■前脚扉の取付け
ノーズギアの扉は、裏側に分割線が入った、一部品として成型されています。地上姿勢のときは、分割線に沿って切り離すのですが、扉「閉」ではそのまま用いることができます。周囲を多少トリミングするだけで、そこそこの状態で納まりました。

■脆弱部品の金属への交換
ピトー管、アンテナ類の機体から飛び出している脆弱な部品は、黄銅線を埋め込んで補強したり、黄銅線にハンダ盛りしてそれらくし整形したものに交換しました。これらは瞬間接着剤での固定です。ピトー管はちょうどデカールのかかる部分に位置するので、最後に取り付けることにします。

■塗装について
記念イベント用の機体とかですこぶる派手な塗装です。塗り分けが多めで、デカールの点数も多く、ちょっとウンザリというところ。どうマスキングしたら効率的か悩みましたが、ぐずぐず考えていても始まらないので、セオリー通り透け易い色から順々に進めて行くことにしました。進行過程をご覧になりたい方は 【MU-2の塗装の過程】 をどうぞ。

完成したMU-2(航空自衛隊救難機タイプ)