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■工作室(製作42)■ (1)エンジン部の工作 | |||||||
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雷電 21型 アリイ 1/48 |
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スタンダードナンバー・第7弾で、前回と同じ「アリイ」製です。このキットのシリーズは、低廉な価格ですが、シンプルな構成ながらがきちんとしたフォルムの、フライト・ポジションには魅力的なものです。中だるみというところで、「展示館」初期の展示に1/72のものがありますが、今回はキットの大きさだけを恃みに、電飾や何らの工夫もなく、そのまま組み上げる予定です。 | |||||||
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●エンジン部の工作● | |||||||
■エンジン部の構成 エンジンは省略なしの14シリンダーとプッシュロッド付きのギアケース、冷却ファンとかなりていねいなパーツ群で、プロペラの固定はギアケース裏面より挿入された軸に冷却ファンとプロペラを固定する空転タイプです。実機のように、エンジン本体からプロペラまでの距離があるので、モーターの搭載がちょっと難しそうです。 |
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■エンジンの組立て 雷電は、外径の大きい「火星」エンジンを搭載しているため、プロペラ軸を延長してカウリングの長さをかせぎ、先端を絞って空気抵抗を減少させています。このため、通常の星型エンジンのようにシリンダー部にモーターを搭載すると、プロペラ軸を長くしなければならず、回転時にブレが出る恐れがあります。さいわい、円筒形のギアボックス部の径が大きく、内側を削れば、なんとかこの部分に搭載できそうです。 |
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まず、前後のシリンダーバーツを結合して、センターにモーターが通る6ミリ強の穴を開けます。次にギアボックスにも同様に6ミリの穴を貫通させます。段階を経て最終的に6ミリのドリルを通し、あとは丸棒ヤスリでシコシコと、モーターがすっと入るように拡大しました。写真では、ギアボックス先端の十字に張り出した部分を先に取り付けてしまっていますが、穿孔作業中に折れやすいので、穴の工作が済んでから取り付けた方が良いようです。 | |||||||
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■プロペラ軸の取付け 元の軸を軸穴に接着してプロペラハブ部と同一面で切除し、軸穴を埋めます。表面をならして、再度ハブ部のセンターを狙って軸穴を開けて、軸を植えます。 |
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ここでは「頒布所」の6ミリモーター用の1.2ミリ径の軸を植えました。ハブ部の面積が広いので、センターを捉えるのが難しそうです。ここぞとポンチで印をつけましたが、やはり多少偏心していて、ドリルの0.5ミリ径から1.2ミリまで、径を変えるごとにセンターへ近づくように調節しながら穿孔しました。 | |||||||
スピナーの固定は、プロペラ軸とエポキシパテによるものです。プロペラ軸のスピナー側を短くしてしまったことと、スピナー内部の奥行きが深いので、内側にプラ板を埋めて底上げをしています。【参照:スピナーの取付け方】 | |||||||
プロペラ軸を約3ミリの長さにして、冷却ファンを取り付けます。ファンにあいている元の軸穴の内径は、ジョイントの外径より大きいのでそのまま取り付けてもOKです。ファンはプロペラハブ部のセンターにないと、カウリングに接触してプロペラのスムーズな回転が得られないので注意が必要です。 | |||||||
プロペラとモーターを結合してみると、やはりプロペラの回転面とモーターが離れすぎているようです。プロペラハブのエンジン側の台状部(ファンとのスペーサー)は2ミリ近くあるので、プロペラ軸を植える前に切り離し、冷却ファンと同じように、ジョイントがこの部分を貫通してプロペラハブ部に接するように加工したほうが良かったようです。 | |||||||
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■エンジンの取付け ファイヤーウォールのエンジンとの結合部に、モーターからのリード線を通す穴を開けておき、左右を結合した胴体にファイヤーウォールを接着して、エンジンを取り付けます。続いて、組み立てておいたカウリングを、所定の位置に仮止めして、エンジン取付けの接着剤の硬化を待ちます。 |
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■モーターの取付け モーターのボディーに接着剤を塗布して、尾部から挿入して固定します。接着剤は、従来このようなケースでは合成ゴム系を用いていましたが、今回は柔軟性のあるエポキシ接着剤(注)を使ってみました。硬化時間がやや長い点を除けば、糸引がないぶんやり易い感じでした。上写真では、モーター先端のネック部に熱収縮チューブを被せて、接着剤が軸に付着するのを防いでいます。 |
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出来るだけ機体を垂直に保持して、プロペラが水平かつ冷却ファンがカウリングの開口部のセンターになるように、また、息を吹きかけて軽く空転することを確認しつつ、接着剤の硬化を待ちます。 (注) 商品名は「セメダイン・エボキシ樹脂系弾性接着剤(EP001)」。40分硬化型で、通常のエポキシ接着剤と異なって、硬化後は弾性体となります。この特性は模型工作では広く応用出来そうです。 |
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