■ 工 具 箱 ■  (5) 測る−1

●ノギス/マイクロメーター●
ノギスやマイクロメーターは、立体物の長さや厚さ、径などをを計測するときに使用する計測器です。1ミリ以下の計測を比較的正確に行うことができます。安いものでもそこそこに使えますので持っていて損はありません。
ノギス
左:簡易タイプの安価なものですが、0.1ミリの目盛り付きです。右:バーニヤ尺が指針式のとても測り易いものです。指針は、一廻りで2ミリ、目盛りは0.02ミリです。
【同じものを測定したときの結果】 測定対象は、直径約1.5ミリのプロペラ軸
上左写真では、指針から1.58ミリと読み取れます。
上右写真では、下側の目盛り(バーニヤ尺)の0が、上の目り(主尺)の1と2のほぼ中間にあるので、だいたい1.5ミリと見当をつけて、バーニヤ尺目盛りの5をみると、主尺の目盛りに近いようですがこころもち行き過ぎの感があります。で、4の目盛りをみると5よりも行き過ぎ感が強く、やはり5のほうが近いようで、さらに隣の6をみるとほんの少し至らずです。なので5に近い5と6の間と見ることができて、数値的には1.5ミリに「0.3〜0.4ミリ」プラスというところになるでしょうか。

こちらは、100円ショップのもの。一応0.05ミリの目盛りが付いていて、上と同じものを測ってみると、ほぼ1.55ミリと読み取れました。ちょっと見にくい目盛りですが、慣れるとそこそこには使えそうです。

マイクロメーター
これはマイクロメーター体験のために購入した、ノーブランドの安価なものです。前記指針式ノギスと比較測定したところ、0.01ミリ台まで同じだったので、両方ほぼ正確なものではないかと思います。

目盛は水平目盛(スリープ)と回転目盛(シンブル)から成っていて、水平目盛の上側は1ミリ、下側はその中間(0.5ミリ)を示し、回転目盛の方は一目盛0.01ミリで1回転で0.50ミリとなります。
●各部分のはたらき
:水平目盛(上)が4ミリ、垂直目盛がほぼ0なので4.00ミリと読むことが出来ます。
:水平目盛(上)が4を過ぎて5に至らず、4と5の中間の水平目盛(下)を越しているので、ここまでで4.50ミリとなり、垂直目盛がほぼ30なので0.30ミリ、従って4.50ミリ+0.30で4.80ミリと読む事ができます。 −−目盛り左のレバーは回転目盛りのロック用です。
●目盛の読み方
下左:水平目盛(上)が4ミリ、垂直目盛がほぼ0なので4.00ミリと読むことが出来ます。
下右:水平目盛(上)が4を過ぎて5に至らず、4と5の中間の水平目盛(下)を越しているので、ここまでで4.50ミリとなり、垂直目盛がほぼ30なので0.30ミリ、従って4.50ミリ+0.30で4.80ミリと読む事ができます。 −−目盛り左のレバーは回転目盛りのロック用です。

●秤量計●
上左:AND HL-200(〜200gまで、0.1gステップ)、上右:TANITA  KD-162(〜100gまでは1gステップ/100〜500gは2gステップ/500〜1kgは5gステップ)

パイロット人形の複製時にレジンの主剤と硬化剤の計量を目的に購入したもので、最初は「上右」を使ってみたものの、1gステップでは少量の計測には使えず、0.1gステップの「上右」に交代しました。

:中国製ノーブランド(0.01gステップ)=安かったのでお遊び用に購入。0.01g単位の正確さは不明ですが、0.1g単位なら上左との突き合わせから正確なようです。