工作室(製作 1) (2)モーターの取付け−1

■使用するモーター
零戦は星型エンジンを生かしたいので、エンジン内に4ミリΦモーター、スピットファイヤーは6ミリΦモータを使用しました。
写真でモーターの上にあるものは、取付け時、調整に使用するダミーモーターです。

■ダミーモーターについて
モーターを取り付けるとき、何度も取付け位置に当てたりして調整するので、
つい無理な力を入れたり、リード線を引っ張ったりして
モーターにダメージをあたえることがあったので、ダミーモーターを作りました。
実際にモーターを取り付けるときに現物合わせで、微調整の必要があります。

【お断り】以下の説明では、キットのプロペラ軸をそのまま使用していますが、現在は、元の軸は切除して、新たに軸を植える方法をとっています。詳細は、「プロペラジョイントの作り方」と共に、「工作室」のFP化工作のページに掲載していますのでご参照下さい。
実作例としては、今回の「零戦(1/72 ハセガワ)」とほぼ同じ構造を持つ「工作室第55回(鍾馗)」(ハセガワ1/72)もありますからご参照ください。、。

●プロペラジョイントの取付●
ここでは、熱収縮チューブを使ったジョイントを使いました。
この零戦とスピットファイヤーのキットは、プロペラからプロペラ軸が出ているタイプですから、
モーターとプロペラの軸径に合った、プロペラジョイントを作り、
モーターの軸長に合わせて、よく切れるカッターなどで長さを調節します。
モーターへの取付には、接着剤は使いません。ジョイントの内径がモーター軸径より小さくしているため、
ジョイントの材料の弾性だけで、比較的強固に固定されます。
プロペラ側も、1/72クラスの場合、プロペラ軸の長さが3ミリ程度あれば、
ジョイントとの接合に接着剤を用いなくても、自然に抜けることはありません。
   

■モータへの取付け
モータの回転に負荷がかからないように、ジョイントとモータ本体との間に1ミリ弱のギャップを設けます。したがって、ジョイントのモータ側の長さは、モータ軸長よりそのぶんを短くカットし取り付けます。



モーターへの取付けが終わったら、
モーターがスムーズに回転するか
電池をつないでテストします。

■プロペラ側の長さの調整
プロペラの軸長に合わせて、ジョイントのプロペラ側の長さを、モータ側と同様に、よく切れるカッターなどで調節します。

●スピットファイヤーは、内部にかなりのスペースがあるので、プロペラ軸はそのままの長さ(約5ミリ)とし、ジョイントの長さも5ミリにしました。

●零戦は、エンジンの厚さに限度があるため、ジョイントの長さは4ミリぐらいが限度です。したがってプロペラ軸は現在の5ミリより約1ミリ短かく4ミリにしました。

左写真は、ジョイント、プロペラ軸とも長さの調節前のもの。



こんな感じで結合される。


右:4ミリΦモーター
(零戦用)
左:6ミリΦモーター
(スピットファイヤー用)

●プロペラジョイントのカットモデル
長さの調節が終わった、プロペラジョイントのモータ軸とプロペラ軸との結合状態のイメージです。
モーター軸とプロペラ軸は、ジョイント内でなるべくぴったり接するようにします(ジョイントの材質が柔らかいので、回転時に、プロペラがぶれるのを防ぐため)。カットモデルでは不透明のジョイントになっていますが、実物は半透明のチューブを使い、外側から内側の各軸の状況が確認できるようにしました。


■モータの回転テスト
モーターに乾電池をつないで回転をテストします。
モーターがスムーズに回転するか、プロペラの回転にブレがないか、を確認します。異常があれば調整します。
続いて、電池の極性とモータの回転方向のチェックです。このモーターは赤リード線に(+)極で、正面から見て右回転なので、左回転のこのモデルの場合、赤リード線に(−)極を接続して、風が後方に来ることを確認します。

●モータやLEDのテスト用のクリップ類。
モーター用には、 みのむしクリップ/ICクリップ、みのむしクリップ/みのむしクリップ、LED用として、みのむしクリップとICクリップの中間に抵抗を挿入したもの。
ないとけっこう不便です。