■工作室(製作56)■  (3)完成まで

■胴側機銃部の工作
胴体左右側面の主翼後縁付近に機銃座があり、胴体外側の銃塔と内側の台座で胴体を挟むようにして取り付け、胴体側面に対して360度回転できる構造です。これは固定してしまっても良さそうですが、一応キットのとおり回転出来るようにしてみました。塗装の関係で、胴体側に台座だけを取り付けておき、銃塔は塗装後に付けられるようにします。
構造はごく簡単で、台座の両側にプラ板で支持台を設けて、そこに橋を渡すようにストッパーのプラ板を取り付けるというものです。胴体と台座の間には、塗装時に塗料が流入して固着しないように、サラダ油などを薄く塗布しておくと良いでしょう。

■機銃の工作
0.8ミリ黄銅線を使ってキットの機銃と置き換えました。キットの形状と同じに、銃身に直接同じ径の黄銅線をT字形にハンダ付けしています。

■機首の銃口の工作
説明書では、機首先端から対戦車砲のようなものがにょっきり飛び出たものと、機首左右に銃口が開いたタイプが選べるようですが、ここでは箱絵に合わせて後者を作る事にしました。
とは言え、肝心の銃口が開いていないので、箱絵を参考に、機首部に穴を開け、アルミパイプ(2.1ミリ径−内径1.5ミリ)を埋め込んで、銃口に見立てています。接着は瞬間接着剤を用いました。アルミパイプの周囲をマスキングテープで囲んで、機体表面に出来るだけ傷が付かないようにしてから、金属ヤスリで荒削りし、板(アイスの平たい棒)に貼り付けた耐水ペーパーで仕上げています。

■コクピットの工作
パイロット人形は、キット付属のものではなく、レジンで作り置きしていたものを使ったため、座高が合わず、エポキシパテでシートの高さを調節しています。いつものように、キャノピーが付くと中はよく見えなくなるので、キャノピー越しを想定しての手抜き(デフォルメ?)工作で行きました。

■アンテナ支柱の取付け
アンテナは、0.8ミリ黄銅線を叩いて平たくしたものを用いました。キャノピーが分厚くかなり頑丈なので差し込んだだけでも大丈夫なようですが、取付け位置の周囲が透明部分ではないので、アンテナの固定部分をL字形に曲げて、キャノピー内面に這わせるようにして瞬間接着剤で固定しました。(今回も窓枠の塗装は、「シールによる表現」を用いました。)

■配線の下準備
左右胴体部品の結合作業を楽にするために、モーター同様2Pコネクターを用いました。

■塗装について
キットの塗装ガイドは、パッケージの裏面のカラー印刷で、左側面図だけで右側のパターンが判らず、また、塗色の指定も、指定番号が取説内の番号と異なっていて、あまり参考になりません。仕方がないので、箱絵を基にして、右側のパターンは想像で、塗色は製作第37回「ハインケル He111」と同じ塗色としました。当たらずといえども遠からず、というところだと思いますが、なんともはや……。
●ジョイント部のマスキング
ナセル前面はスピナーと同じ径ですが、同径より多少小さめにマスキングテープを切って貼り付けて、塗料がモーターへかかるのを妨げています。

FF
完成したMe410