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■フライト・ポジション化工作■ (1)プロペラジョイント−2 | |||||||
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●熱収縮チューブによるもの● | |||||||
【おことわり】 このページのプロペラジョイントの説明は、キットのプロペラ軸を生かすことを前提にしていますが、多種多様なプロペラ軸に合わせたジョイントの製作はやはり非合理的なので、熱収縮チューブによるジョイントの製作手順は同じですが、「工作室(第11回)」あたりから、キットの元のプロペラ軸は切除してしまい、軸径を2種類(1ミリ径と1.2ミリ径)にしぼった新たな軸を植えなおして、ジョイント径の多種化を避けています。 なお、プロペラ軸の交換についての詳細は、次ページ以降「プロペラ軸の交換−1、2」をご覧ください。 |
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ジョイントの長さの調整 Aはジョイントとモーターとのギャップで、1ミリ弱ほどとります。 Bはモーター軸を銜える部分で、モーター軸の長さに従い「モーター軸長−A」となります。 Cはプロペラ軸を銜える部分で、キットのプロペラの直径やプロペラの重さなどを判断して、3〜4ミリの範囲位で調節しますが、1/72なら3ミリ程度で十分です。 |
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熱収縮チュープによるジョイントとは、一口で云うと、プロペラ軸とモーター軸を一体化したような治具を使って、熱収縮チューブを整形したものです。一方をプロペラ軸の太さに、もう一方をモーター軸の太さにした治具で、これに熱収縮チュープを被せて加熱収縮させ、治具の外径を写し取ります。熱収縮チュープはライターの炎程度の低い温度で収縮し、常温に戻してもその収縮した状態を維持するので、加工は容易です。収縮後も弾性を失わないため、治具の直径を実際に使用する径より少し細め(経験的には0.1ミリほど)にしておくことで、接着剤を使うことなくプロペラとモーターを結合することができます。 |
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熱収縮チューブを使ったジョイントの特長は、その弾力性にあります。不注意などでプロペラに加えられた衝撃は、金属などの剛性の高いジョイントでは、そのままプロペラやモーター、モデル本体に伝わりますが、このジョイントを使った場合、ジョイント部が曲がるなど変形して衝撃を吸収し、プロペラやモーターを含むモデルへのダメージが軽減します。また、プロペラが破損しても、プロペラの脱着が自由なので、修理が比較的楽になります。 |
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1機種を何機も作るわけではない場合、1個のジョイントを作るために治具まで作って……と、二の足を踏む方法ですが、完成したものは機能的に良好で、この「工作室」で紹介の機体も、ほとんどこの熱収縮チューブによる方式を採用しています。 | |||||||
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●治具製作の参考として● 【このページ冒頭の「おことわり」を参照】 |
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プロペラの軸径を計ったところ(写真では1/72スピットファイヤー)、平均で1.5ミリというところでした。ストックの、4ミリΦモータの軸径は0.6ミリ、6ミリΦモーターは0.7ミリありましたから、これに合わせて1.5ミリΦの軸を持つプロペラ用のジョイントの製作です。モータ側は0.5ミリ/0.6ミリΦと実寸より0.1ミリ細くして、プロペラ側は実寸の1.5ミリΦとしました。 |
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完成した4ミリモーターと6ミリモーター用の治具(下は使用する熱収縮チュープ) | |||||||
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■この治具を使ってプロペラジョイントを作る■ | |||||||
以下は、使用している熱収縮チューブが長すぎるので、整形手順の参考としてご覧ください。 | |||||||
一番近い内径の熱収縮チューブを使います。(上) ライターの炎を均等に動かしチューブを収縮させます。(右) |
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治具の太さ通りに縮んだチューブ | さらに補強のチューブを重ねます。 | ||||||
●出来上がったジョイントを治具から抜くとき、熱いうちに行うと変形する恐れがあるので、整形後1分程放置して冷ましてから行います。 | |||||||
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同様に加熱して内側のチューブと密着させます。 | 完成し、モータに取り付けられたジョイント | ||||||
●モーター側は、モーター軸の先端をプロペラ軸側との境目まで挿入して、モーターと1ミリ程隙間が出るようにします。 | |||||||
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