■工作室(製作46)■  (1)エンジン部の工作

OV-10A ブロンコ
ハセガワ 1/72


古い型でのキットで、全体に肉厚ですが、各部品がほとんど隙間なくピッタリ合います。パイロット人形も2体付いているのも嬉しいところです。

■脚を引込み状態に
各カバーは分割されて部品化されているので、胴体左右部品の結合前に取り付けました。
  
主脚とノーズギアのカバーだけをそれぞれの位置に取り付け、脚が引っ込んだ状態にしておきます。カバーの取付け耳を切除し、胴体と同一面になるように調整しつつ接着します。取付け部の凹みと多少ギャップがあるので、隙間に薄いプラ板をシムとして挟み込み調節しました。

●エンジン部の工作●
■エンジン部の構造
カウリング先端部品にプロペラの軸を挿入し、裏側からリング状のストッパーで留める、というシンプルな空転タイプです。
モーターは、小さいプロペラに合わせて4ミリ径を使用し、キットのプロペラ軸(約1.5ミリ径)をそのまま利用することにしました。

■モーターの取付け
本機では、おおよその位置にプラ板をL字型に貼り付けて土台とし、そこにエポキシパテでモーターを固定する、という一番簡単な方法をとりました。
【参考: モーター取付けの例】
   ●スピットファイヤー    ●飛燕    ●「翼コレクション」
モーターとプロペラの結合は、従来通り熱収縮チュープによるジョイントを用いました。ジョイントの「銜(くわ)え代」(長さ)は、モーター側はモーターの回転軸長より1ミリ弱短くなるぐらい、またプロペラ側は、本来なら約3ミリで充分ですが、本機ではキットの軸をそのまま用いたため、元の軸長としています。

カウリング先端部品のプロペラ取付け穴をモーター取付けの基準として用いるため、最初に、同部品をモーターを取り付ける側の胴体部品の所定の位置に接着します。また、胴体左右部品の主翼との結合部は、後のモーターへの配線作業などのため、翼弦に沿って大きく開口しておきました。
コードを通す主翼側の穴は、キットの主翼後縁部の四角い穴を利用することにします。

●モーターマウントの工作
プロペラと結合されたモーターを使って、現物合わせで、「モータの取付け位置の確定」と「プロペラの機軸に対するセンター及びプレードの直角性の調節」、をしてモーターをダイレクトにエポキシパテで取り付けてしまうのが手っとり早いのですが、今回は、プロペラブレードを付けない状態で行ったため、多少面倒でですが、ダミーモーターを使って型取りをしてから、モーターを取り付けました。
  
モーターマウントは、ダミーモーター使って、センター合わせをしつつモーターの型取りをして、搭載モーターの形状に合わせてトリミングしています。マウントの設置が終わったら、カウリング先端部品のプロペラ軸穴を、ジョイントが接触しないように、かつセンターを維持したまま、充分ゆとりを持たせた穴径に拡大します。
  
モーターの取付けは、エポシキ接着剤などを使い、接着剤がモーターの回転軸に付着しないように注意して、更に、ジョイントが軸穴のセンターにくるように、確認しつつ行います。モーターの固定後、プロペラを取り付けて軽く息を吹きかけ、スムーズに廻るようならOKです。なお、左右プロペラは外回りなので、一度電池に繋いで廻してみて、モーターの極性を確認しておきます。
左右胴体を貼り合わせて、モーターのリード線を結線し、主翼に取り付けすると、右のようになります。